008*飾
飾られたプリン崩していく きみとなるべく同じはやさ保って(柚木 良)
飾られたプリンは、パフェかなあ。同じはやさを保つ、私もそんなふうに追うばかり。
蜜を吸う生き物死ねばしばらくは髪飾りとして風にふるえる(我妻俊樹)
蝶でしょうか。ふるえる、が透明ではかない。
あなたから秘密を打ち明けられるようひだりの耳を飾る小春日(わたつみいさな)
打ち明けられたい!これ好きだなあ。
ひとつずつ似合わぬものを除いたら飾るものなどなにもなかった(青野ことり)
自分に似合うものを知っている人はほんとうにうらやましい。
クリスマスツリーに真綿を飾るよに十七歳はブランコに乗る(みずたまり)
当たり前の関係だったんですね。大人も乗るブランコって不思議な遊具。
爪飾る女が愛想笑いする春はどこかでビルが壊れる(たかし)
春はビルの壊れる季節ですね。単純に不思議で引き込まれました。
好きだった 髪に絡まる雨粒を紡ぐちいさな手のようこさん(加藤サイ)
こんな視点で恋されてみたい。
騙し合いここまで来たね今晩は飾り気のない言葉で攻めて(こゆり)
直球な言葉がいちばん胸にくるのです。
飾らない君が好きだと言ったのは全裸ってことじゃないんでよろしく(田中ましろ)
006では脱がしてたのにー。
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