2009年5月28日木曜日

ほろ酔い(題詠2009より)

今まで詠んだ歌の背景とか、ちょっと書いてみようかなと思います。
完全な気まぐれですが(笑)
今日はさいきん詠んだ題詠2009から2首。


まだほんの序章なのだと気づいてる 嵐のまえのほろ酔いのよる(034:序)

恋かな、そうじゃないかな?という時期は、ほろ酔いに似てると思います。
その人に会ったり話したりすると、なんだか落ち着かなくて、ふわふわしていて。
またそういう時期の、なんでもない飲み会の帰りに、
ぼーっとしながらその人のことを思い出したり。
だけど、これはまだほんの序章、
これから恋が始まることも、うれしいこと悲しいこと含めてたくさんのことがやってくるのも、ちゃんとなんとなくわかっていることを詠みました。



さらうことすらできないくせに君のその恋も嫉妬も忘れられない(011:嫉妬)

ある救われない恋に傷付いている男の子がいて、
その哀しみにほんとうは惹かれていました。不謹慎だけど。
だけど結局、なにもしてあげられなかった。
逆に傷つけてしまったくらいで。
だけどほんとは、あの姿がずっと残っていました。
なにもしてあげられない人間は、なにもしてあげられないなりに、
何も言わずにいるべきなんだということを改めて思いました。
さらうこともできないくせに、中途半端に近づいてしまった自分が嫌いでした。





「しあわせになって」はひどく他人事とわかっていても願ってしまう(藤野唯) 

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